映画感想記 「人類資金」
- 2013/10/25
- 07:23
タイトル前の終戦直前での場面から現代へ移行するあたりの演出が、なかなか良いですな。
1945年の東京湾のどこか・・・
中野学校出の笹倉大尉は、帝国銀行から運びだされた金塊を
将来の日本のために何処かへ隠すことにした・・・
同行している英語をしゃべる謎の男(トヨエツ)の出番は、ここだけだが
どうやら某国の諜報部員であり笹倉大尉を、そそのかした人の役らしい。
この映画では、孫がキーワードになっているのかな・・・
1人は、香取さん演じるところの笹倉大尉の孫
2人目は、トヨエツの孫・・・在日CIAって・・ホンマかいな・・・
3人目は、M資金のMの元になったマーカス の孫(ギャロさん)
M資金の残りを使い内戦で荒廃したカペラ共和国(どこにあるのか、わかりにくい)を助けようとする・・・
みたいな話のようだが、後半あたりから よくわからんなぁ~
みどころは、最初の旧日本軍人達の金塊の処理場面とか
中盤の日本の特務機関の ありさ隊員に逮捕された 佐藤さんを護送車から救出する場面で
トンネル内を森山くんが運転するオープンカータイプの赤いカマロを高速でバックさせて
護送車の後ろにつけて佐藤さんが飛び乗ったあとスピンターンするとこが
よくできているね。 でも、バックギアで、そんなにスピード出るのかな?
そのあと何故か同行している ありささんもカマロに飛び乗るのだが
その時は、普通にボンネットから乗り込む・・・
それならば、最初から普通にカマロの前方を護送車の後ろにつければ
よかったんじゃないのかな?
見所・・2
日本映画としては初らしい、ニューヨーク国連ビルでのロケ・・・
終盤に、ここで森山くんが、貧困国からの画像とかをモニターに映して
英語で演説するのだが、わかりにくいどす。
森山くんは、香取くんが助けた外国人の役らしいが
日焼けした東洋人にしか見えんぞ・・・
見所・・・3
序盤にロシアでの場面で、佐藤さんがロシアの役者を雇い、役人に仕立てて
オダギリさんから金をダマシ取る場面でのドンデン返し~
オダギリさんは、ロシア編しか出てない・・・
みどころ4・・・・関わり過ぎた岸辺さんをエレベーターのドア前で
すれ違いざまに何らかの遅効性毒物を一瞬で注射して去る
在日CIAエージェント・・・・
このあとリアル感ある死にざまを見せる岸辺さん・・・
この会館の入り口はセットなのかと思ったら横浜に実在するらしいよ・・・
みどころ5・・・劇中に出てくる空港ロビーは、また茨城空港あたりで撮っているのかな・・・
と思ったら何と千葉県の、どこかのホールのロビーに空港ロビーふうの飾りつけで
空港ロビーに見せているらしいよ・・・
長いエンドロールのあと少しだけ、ある場面が続くのだが
特に見なくともよいような場面なので
急いでいる人は、さっさと帰っても良いと思うよ・・・
キャスト
- 真舟雄一 - 佐藤浩市
- M - 香取慎吾
- 石優樹 - 森山未來
- 鵠沼英司 - オダギリジョー
- 北村刑事 - 石橋蓮司
- ハリー遠藤 - 豊川悦司
- 笹倉暢彦 - 仲代達矢
- 本庄一義 - 岸部一徳
- 高遠美由紀 - 観月ありさ
- 酒田忠 - 寺島進
- 辻井 - 三浦誠己
- 遠藤治 - ユ・ジテ
- ハロルド・マーカス - ヴィンセント・ギャロ
スタッフ
「M資金」は、「連合国軍総司令部(GHQ)の経済科学局長のマーカット少将が
秘密裏に管理していたとされる架空の"復興資金"」のこと・・・
「M」はマーカット少将の頭文字とされ、「巨額の秘密資金があるが、
カモになる人に「特別に低金利で融資する」などと持ちかけて、
手数料などをだまし取る手口の詐欺の総称にもなっている・・・。
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