映画感想記 「終戦のエンペラー」
- 2013/07/30
- 03:54
岡本嗣郎のノンフィクション「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・ フェラーズ」が
原作の歴史サスペンスらしいよ。
広島に原爆を落とす場面からはじまる・・・
その後、厚木にやって来たマッカーサーと共に来日したフェラーズ准将が
本作の主人公のようですな・・・
検索するうち、こんな本もあるのを見つけた・・・今度、読んでみよう・・・
厚木の場面・・・なかなか良くできてますな。
東京の廃墟のセットは、ニュージーランドで撮影したらしいよ。
フェラーズさんの任務は、戦犯連中を捕まえる事だが
その他に、学生時代に交際していた日本女性を探す目的もあった・・・
例の、皇居近くのＧＨＱのビルで捜査会議の日々・・・
火野さんが東条氏を演じているが、セリフが無い～～
伊武さんは、木戸氏を熱演しているね
玉音放送時の混乱ぶりを語る・・・
中村さんが近衛氏を演じるが英語が上手いですな
開きなおってグチを吐く・・・
ふむふむ・・・確かに某国連中は、さんざん侵略しておいて
まったく罰せられませんな・・・
西田さんは、フェラーズさんが探す娘さんの叔父の大将役らしいが
階級章には星が１つしかないよ・・・
中盤の玉音放送用のレコード盤を奪いに襲撃して回る日本軍の兵隊達・・・
いわゆる「日本の一番長い日」ですね
なかなか雰囲気出ております。
ある日・・・
マッカーサーと天皇陛下の会見を申し込みに皇居に来たフェラーズさん達だったが
門番からフェローズさんだけ入る事を許される・・・
夏八木さんが関谷宮内次官の役で出ております。
天皇陛下とマッカーサーが会見する際の注意事項をいくつか言うのだが
握手やハグなどはダメですぞ。
陛下の影を踏んではダメですぞ。
座る際は、陛下の左側に座るように・・・等々・・・
いろいろあって会見する事になるのだが
注意書きなど無視して、さっそく握手・・・
その後、マッカーサーと陛下と通訳の３人だけで
会見する事になるのだが・・・
エンディングの歌は、メラさんだったのか・・・
一方、元カノを探すフェラーズさんだったが、昔行った西田さん宅へ行ってみると
ひょっこり西田さんがいた・・・
中に入れてもらうと仏壇に元カノの写真が・・・
どうやら、空襲で亡くなったようです・・・そして、フェラーズさん宛てに書いた沢山の手紙を渡され
泣くフェラーズさん・・・あまりに悲しくて笑いも出ているようです。
この辺は、フィクションのようですな。
フェラーズさんが皇居に行った際に門番の後方に戦車が置いてあるのだが
なんつー戦車かな？
いろいろ調べてみると、もしかして ９７式戦車かな・・・
多分、ハリボテかＣＧ合成だと思うが、どうなんでしょうか。
劇中に廃墟の中の食堂に、よく１人だけで行くのだが
准将クラスの人間が護衛も無しに街を、うろつくのかな・・・
さすがにトミーさんは、缶コーヒーのオジサンにしか見えない・・・
もうちょっとマッカーサーに似てる俳優いるんじゃないのかな。
まぁ、おもろくなくもないので
観てみては、どないだ。
補足・・・
原作の話では、フェラーズさんが陛下の処遇にあたり
河井 道さんに意見を聞きに行ったところ
陛下を死刑にした場合の日本国民の反感は、計り知れない・・・
と判断し処刑回避に動いた・・・というような内容のところを
この映画では、こんな話に変更されているそうな。
確かにフェラーズさんのプロフィールを読むと１９３６年には嫁も娘もいる身なので
この映画のような元カノ探しなど、ありえないわけですな・・・。
河井 道（かわい みち、1877年7月29日 - 1953年2月11日）は
三重県宇治山田市（現伊勢市）出身の女性教育者。
元日本YWCA同盟総幹事、恵泉女学園の創立者。
世界恐慌から第二次世界大戦に到る中で平和主義を掲げた人である。
結局、河井さんは、まったく出てこないが
代わり的な役で、日本女性役（元カノで、教師もしている）
を創造したのかもしれない。
・・
