昔のマンガ紹介シリーズ 松本零士著 「ワダチ」 後篇
- 2013/03/04
- 11:17
１２個の衛星（月）を移住ロケット数機を使用し,１１個を破壊する・・・というムチャクチャな作業を見た後
日本から運んできた一部の建物の部材を組み立てて即席の街ができていた
その街の役場で開拓者登録を済ませて開拓の旅に出るワダチだったが
途中、美人局みたいな女に遭遇し屋台ごと荷物を奪われたり
食人化した集団を目撃したりするが、それでも旅は続けていた・・・
ある日、荒野に何かが墜落しているのを発見する・・・
その機体の表面には外国の旗がペイントされていた
ワダチ
「やっぱり佐渡先生の予測どおり、やって来たんばいね・・・」
その直後、たまたま現場近くで出会った野崎（別名ヒミコ）と名乗る女性と旅を共にする事になるのだが・・・
実は某国が送り込んだスパイであリ、
大地球周回軌道上の静止衛星で待機する恋人のハーロックと連絡を取り合っていたのだ
しばらくして、本国の艦隊と静止衛星が合流後、何故か通信不能になってしまった・・・
どうやらブラックホール的なものに船団ごと吸い込まれてしまったらしい・・・
その後・・・
イカダを制作して海を渡っていると石垣がある島に、たどり着いた・・・
ヒミコと探索してみると、先に上陸していた人々がおり、その中に佐渡教授の娘と友人２人も居た。
しばらくすると島の奥地から男達が何かから逃げてきた・・・
なんと、この石垣を作ったのは、巨大なアリのような生物であり
瞬く間に人々が惨殺されていく・・・
ヒミコの機転で、佐渡教授の娘達と共にイカダで島を脱出することに成功する・・・
その後は、佐渡教授の娘と友人の２人の５人で旅を続けるが
長旅の中、ヒミコの体に異変が起こる・・・ヒミコは、なんとアンドロイドだった・・・
本国の部隊と合流できず、メンテナンスが出来ない事で彼女の体が劣化してきたのだ
ある日、とうとう動力が停止して動かなくなるヒミコだったが、ワダチは彼女の電子記憶装置を
持ち歩く事にした・・・。
ある日、とある洞窟に落ちてしまったワダチは
白骨になった男と何かの説明書や日記を拾う・・・
日記を読んでみると・・・
「私は、大ムカデに刺されてしまった・・・もう、時間跳躍機まで戻る力も無い・・・
未来など見ようとしなければよかった・・・」 などと書き込みがあった・・・
奥に進むと、妙な乗り物があった
説明書を読んでマシンを起動させてみると・・・
なんと、なつかしいボロアパートの前に戻っていた・・・
そして今までの事を、もう１度
垣間見る事が出来たのだが・・・
何がなんだか頭が混乱するワダチ・・・そのうちに何となく
ここが超未来の地球であり、あの移住ロケットで膨張した末期の地球へ
タイムワープして来たのだと自分なりに理解した直後、洞窟がくずれそうになり
外へ脱出したのだった・・・
外に出ると、以前に屋台のバイトで世話になったオッチャンが夫婦で追いついてきていた・・・
オッチャンの話では、外国の宇宙船が次々に大地球へ到達しているらしい
また同じような歴史が繰り返されるのか・・・
仲間には時間跳躍機の事など言えず、この九州に似た大陸で
また旅を続けるワダチだった・・・
ＥＮＤ・・・
後記・・・
大地球が本当に今の地球の成れの果てだとすれば
膨張して大きくなっているのは、ありうるとしても
何故、衛星が１２個もあるのか・・・
何故、太陽から６番目の惑星になったのか・・・
わからない事も多々ありますがね・・・
地球破壊装置が具体的にどんな物体なのかも
わからないままで終わるが・・・。
もしも、その地球破壊装置が稼働していたら
大地球も消えてしまっていたのではなかろうか・・・。
佐渡教授によれば大地球は、６５万光年先の惑星と言っていたが
本当は、６５万年後の地球と言いたいところを
そんな事を言うと誰も本気にしないので距離表記にしていたのかな・・・
もしかすると、後半に出てくる石垣を作る習性のあるアリに似た生物群は
旧地球に取り残された人類の成れの果てかも知れまへんな～～。
この漫画は、「猿の惑星」とかもヒントになっているのかもしれないね・・・。
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