映画今頃感想記 「希望の国」
- 2012/11/20
- 14:08
3・11の大地震から数年後のとある街に突然、巨大地震が発生した・・・・
おしよせる津波・・・そのどさくさに狙っていた娘を襲うストーカーの男
倒壊した銀行から何者かが金を持って行く
街はずれの倉庫から食料を持っていく群衆・・・
街内の原発が爆発し苦しむ住人達・・・
みたいな昔の東宝SF「ノストラダムスの大予言」みたいなものを想像していたのだが・・・
この監督の一連の実際の事件などを元に大歪曲した作品を観ていた者としては
今回も、どんなスペクタクルな映画かな?・・・と思って観に行ってみたところ
・・・う~ん・・な内容・・・こういうのを肩透かしというのかな・・・。
一応、福島まで行ってロケなどしているものの、予算の都合か関係者への配慮か
津波の場面もないし原発の爆発場面もなんかショボイー
津波後の廃墟になった町へ探しものに行くと何故か子供の幽霊に遭遇するのだが・・・
特に何かの伏線でもないー
多分CG合成らしき封鎖された境界バリケード
ボケ老人には、ちょっと見えない大谷直子さんが
後半、お祭りの音の幻聴に誘われて海の近くまで行くのだが
その途中で野良牛の集団と遭遇する・・・が、影の感じでCG丸出しなのがわかるー
その嫁を探しに軽トラで封鎖検問所を突破する唯一のカーアクション場面は良くできている
その息子夫婦は、いちはやく遠くの街へ移り住むのだが看板類を見ると
どうやら、つくば市あたりらしい・・・
夏八木さんが預かった隣の、でんでんさん宅のワンコが、なかなか上手い演技をする。
引越し先の街で放射線ノイローゼになった息子の嫁は防護服を着て街をうろつくようになる・・・
最終的に夏八木さんは、飼育している牛達と嫁を猟銃で始末して自分も後を追うように銃声がする・・・
予算の都合か家は燃えず庭の木だけ燃えるー
その後、息子夫婦は、さらに遠いとこ、多分・・・沖縄あたりに移り住むのだが
ある日、夫婦と友人達で海に遊びに行った際、夫が何げに放射線測定器を見ると
すごい数値になっていたのだが・・・・
結局・・・被害者連の配慮や予算の都合で、相当ゆるーい映画になっております。
公開館が少ないのは内容が過激なのではなく、つまらないからなのだと気づいた・・・・
やはり、この監督は実際の事件を歪曲したバイオレンスムービーが似合うようです
最近また関西で、悪魔のようなオバハンが捕まりましたので、その辺を映画化してみては、どうでせう。