怪人28号 逮捕
- 2014/12/14
- 01:10
「あれから30年。そろそろお金も尽きてきた」。
犯人は大胆不敵にも「怪人28号」を名乗り、
製菓会社「江崎グリコ」(大阪市西淀川区)に脅迫文を送りつけてきた。
グリコの商品に毒物を混入させると示し、現金を脅し取ろうとした男が
恐喝未遂容疑で逮捕された事件。
男は脅迫文の中で、青酸入りの菓子がばらまかれ、
社会を震撼(しんかん)させた「グリコ・森永事件」の
犯人であるかのような態度をちらつかせた。
大阪府警と警視庁は合同捜査本部を設置。
捜査員150人態勢の大捜査網を敷き、11月30日、
現金の受け渡し場所で身柄を確保した。
後に「典型的な模倣犯」と判明する男の素性は、
かつて映像制作会社の代表を務め、
犯行の際に名乗った「怪人28号・」ならぬ「鉄人28号」の
舞台制作にもかかわった人物だった・・・
・
男は東京都小平市上水本町、無職、久保淳(あつし)容疑者(52)
「金がほしかった。1人でやった」と語り、グリコを狙った理由は
「食品会社は(毒物に対する)反応がいいと思った」。
明らかに模倣犯だった・・・
関係者によると、男は都内の映像制作会社の代表を務めていた。
関係者によると、男は都内の映像制作会社の代表を務めていた。
会社のホームページによると、平成6年7月設立。
映画を中心とした映像作品の制作にかかわっていることが多いという。
脅迫文の「怪人28号」の着想となったのだろうか、
21年には人気漫画をモチーフにした舞台「鉄人28号」を
制作したとしている。
だが近年は順調ではなかったようで、無職になり、借金もあったという。
だが近年は順調ではなかったようで、無職になり、借金もあったという。
近所の住人は「会社は数年前に入居するビルを引き払っていたようだ」
と話すが、家賃が払えなくなり退去したとの情報もある。
動機は「金」だった。ではなぜ、いったんは黙秘したのだろうか。
動機は「金」だった。ではなぜ、いったんは黙秘したのだろうか。
男はこう話したという。
「家族のことが気になり言えませんでした」
「家族のことが気になり言えませんでした」